今や日経DIさんをはじめとした業界誌、またインターネットを開けばあらゆるところに、「薬剤師 求人」の広告を目にすることがあるのでないでしょうか。
薬剤師の転職支援会社は私が知る限りでも100社を超えており、もはや乱立状態と言えるでしょう。私自身が薬剤師に特化した求人サイト「ファーマシスタ」を運営する中で、転職支援会社を使うメリット・デメリットを肌で感じたことを述べていきたいと思います
転職支援会社を使うメリット
・時間の節約になる
自分の希望に合った求人情報をア○デムさんやハローワークなどで探すのは時間がかかります。自分で探す手間を省けることは転職支援サイトに登録する一番のメリットだと感じています。
・言いにくいことを伝えてくれる
「土曜は休みがよい」「ダブルワークを希望」「残業代はしっかりくれるの?」
など直接言いにくいことを転職エージェントが代わりに伝えてくれます。
また年収などの条件も代わりに交渉してくれることもあります。
・求人を公に出していない薬局・病院を紹介してくれることもあり
ハローワークや求人広告、ホームページなどで募集をかけていなくても、募集をしている案件を紹介してくれるケースもあります。
・就職お祝い金をもらえるケースがある
転職サイトによってはお祝金が支給されるケースもあります。
転職支援会社を使うデメリット
・コンサルタント(紹介会社)の主観に影響される場合がある
紹介される職場はコンサルタントの主観によって影響される傾向にあります。「社長と仲がいいから」「手数料を高めに設定しているから」などの理由で勧められるケースもあり、本当に自分に合った職場を紹介されるかが不透明なケースもあります。
・求人企業に負担がかかる
利用する薬剤師さんにお金はかかりませんが、利用する企業(薬局・病院)は採用する場合に手数料を支払わなければいけません。一般的には年収の25%~35%が相場と言われており、もし年収500万円で就職が決まった場合、採用する薬局さんは125万~175万円を転職支援会社に支払わなければいけません。
・短期間で辞める時に気を遣う可能性がある
転職支援会社を利用して就職し1年や2年で辞める場合、薬局のオーナーからすれば「高い手数料を払ったのに・・」となります。多くの薬局経営者の方とお話する中で、経営者が最も嫌がるのは「高い手数料を払ったのに1年ほどで辞められたといったケース」です。
知り合いの経営者の薬局で、結婚を機にMRから調剤薬局に転職した女性が入社後すぐにご懐妊され、8カ月少しで退職されたといった話がありました。「おめでたいけど、素直に喜べない・・。」と経営者の方が本音を漏らしていたのが印象的でした。
もし短期間で辞めたくなった場合に、何かと気を遣わなければいけなくなる可能性がでてくるのもデメリットと言えるでしょう。
まとめ
このように転職支援サイトを利用するにはメリット、デメリットともにあります。
転職サイトを利用しても、しなくても、またどの職場を選択しようが、完璧な職場環境は絶対に存在しません。
しかし、納得してより良い環境で働きたい思いは皆に共通だと思います。
納得して働くためにも
最終的には自分の意思で、決定する
これが納得して働くための一番の秘訣ではないでしょうか。
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