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【第20回】貧困の【トンネリング】から脱出する方法

リベラルアーツ

第16回より、シリーズで戦前の大富豪本多静六の著書

『私の財産告白』

に焦点を当てながら
お金とは?ということについて考えています。

 

過去2回は、本多がなぜお金持ちになろうとしたのか、
その理由が

「貧すれば鈍するから」

であり、これは行動経済学の用語で

【トンネリング】だ、
ということをお話ししました。

 

今回はその【トンネリング】にならない方法
いろいろと考えていきたいと思います。

 

【トンネリング】にならない方法はあるのでしょうか?

私はビジネス本として著名な本に
ヒントがあるように思いました。

 

『7つの習慣』は【トンネリング】にならない習慣!?

七つの習慣出典:Amazon
筆者注:日本の作家や著名人と比べて、アメリカ人著名人の肖像がみんな揃って
「自信たっぷりの満面の笑顔」であるのには理由があります。
(過去の連載に記載した米国研究者の笑顔も遡ってみて下さい)
米国社会では、「見た目&第一印象が100%」の社会なのです。
この辺の厳しさは日本の比ではありません。

『7つの習慣』
(スティーブン・R・コヴィー著)

ご存知ですか?

漫画化もされている大ベストセラーで、
みなさんも一読、あるいは名前だけでも
聞いたことはあるでしょう。

 

ビジネス・家庭・人生・・・。

全てのことにおいて、成功するために
マインドセットし、
成功するための行動を「習慣」
にしよう!という本です。

この中の「第三の習慣重要事項を優先する
の項目の中に、時間管理について述べられています。

 

人が【トンネリング】を起こしている場合、
それは緊急でかつ重要な、本書でいう「第一領域」

(〆切・切羽詰まった問題・病気や事故
・危機的なことなど)

自分の時間をすべて吸い取られていると考えられます。

 

それに対し、本書が成功への道として推奨する、
緊急ではないが重要な「第二領域」積極的な実行

(人間関係作り・健康維持・計画準備・
勉強や自己啓発など)

は【トンネリング】の予防にもつながるのではないか、
と私は考えます。

自己啓発

第二領域に集中することが、
あなたの生活にどれほど劇的な影響を及ぼすか(中略)
私は何百人もの人々が劇的な転換を成し遂げるのを
目の当たりにして、その巨大な影響力を確信している」

 

第二領域の時間を作るのは本当に大変なことです。

自分をしっかりと律し、それ相応の覚悟がいります。

しかし、本書はそれを

「決意したなら、習慣にすれば楽に出来る」

と応援しているのです。

 

「第二領域を行っていけば、
効果性は高まり、それに伴って第一領域の問題は
徐々になくなってくるだろう。
(これは重要なポイントです!)

そして、やがてそれは対応できる範囲内に
収まることになる」

 

なんとも、力強い言葉です。

緊急で切羽詰まった、
目の前にぶら下がる困った問題は、
誰しも、いつもふいに襲い掛かり、
そして翻弄されます。

yjimage

しかし、起こった事例に対し、慌てふためいて
個別におろおろ対応するのでなく、
日頃から計画や準備、
自己研鑽を励んでいる
ことで徐々になくなったり、
対応できたりすることができる、というのです。

 

急がば回れ。

コヴィーが提唱する成功への「7つの習慣」は、

全てこの第二領域の活動であり、

この活動を行うことが
【トンネリング】からの予防にもなるという
私の考え、あなたはどうおもいますか?

 

貧困出身の偉人が【トンネリング】にならなかったワケ

 

古今東西、貧困出身でありながら
大成し、世の中に広く貢献した人物は多くいます。

『私の財産告白』の本多博士もその一人です。

 

どうして、彼ら・彼女らは

【トンネリング】起こさなかったのでしょうか。

また、【トンネリング】から脱出できたのでしょうか?

 

キーワードは3つあると私は思います。

 

1つ目は、先ほどの第二領域の最も大事な活動である

「勉強・自己研鑽」です。

2つ目は、「楽天的」です。

これは先天的な性質でもありますが、
自ら楽天的にマインドセットした偉人も多くいます。

3つ目は、・・・これが私は一番大事であると思うのですが、

「愛情」(支援)です。

リンカーンpngエイブラハム・リンカーン
出典:ウィキペディア

リンカーン大統領は、貧しいアメリカの開拓地の出身です。

その上9歳で実の母を病死で失いますが、
代わりに嫁いできた義母のサラ
明るく、とてもやさしい人物で、
彼も大変尊敬していました。

義母はリンカーンに学校に行かせ、
そして開拓地の畑仕事の最中でも
片時もを話すことの無かった
リンカーンは立身出世に成功するのです。

 

だた、勉強に励むだけでなく、
義母からの愛情(支援)という
両輪に恵まれたリンカーンだから、
貧困から脱出できたのではないか、と思います。

 

また、
アメリカのコーチングの権威アンソニー・ロビンズは、
貧しくホームレス時代を過ごしたかつてを
振り返りながら、【トンネリング】から脱した理由を述べています。

世界の投資家

出典:Amazon

「私は子供のころお金とは全く縁がなかった
(中略)私が11歳の時、私の人生を変えたのだ。
感謝祭の日、いつものように、
家の中に食べ物はなく、両親はケンカしていた。

誰かがドアをノックしたので、
私がドアを開けると、十分な食料品が詰まった
大きな買い物袋を提げた(見ず知らずの)人が立っていた。
私にとって、信じられない出来事だった。」

 

これは、単に食料という物的満足が与えられたから、
というのではありません。

他人が我が家を気にかけてくれているという
「愛情を伴った支援」をもらったから、といえるでしょう。

 

「どうやって私は(ホームレスの)辛い状況から
人生を立て直すことができたのか。
(中略)だった。毎日1冊読む決心をした。(中略)
私は「人生の全ては、考えることから始まる」
ことを学んだ。」

 

私は初め、この

「人生の全ては考えることから始まる」

のイメージがよくわかりませんでした。

それが、【トンネリング】を知って、
全てを悟ったのです。

人生の全ては考えること
(=【トンネリング(思考停止)】を起こさないこと)

からまず始まる、というロビンズの言葉は、
非常に滋味深いものがあったのです。

次回は、いよいよお待ちかね?
本多式投資法についてお話しします。

お楽しみに!

投稿者について

マネーリテラシーアドバイザー・薬剤師EMIKO
薬剤師。薬局・病院などを勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。2005年、中村芳子『20代の今、やっておくべきお金のこと』を読み、ファイナンシャルの世界に入門。2014年より米国ETFを中心とした海外投資で運用中。損得に一喜一憂しない「行動ファイナンスを前提としたインデックス海外投資」を提案する。趣味は古今東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の研究。新聞の文芸欄掲載多数。

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