『MR経験者の薬剤師 vol.9』
今回は結婚を機にMRから薬剤師に転職したあーちゃんのインタビューです。
MRには転勤がつきもの・・・
MRとして優秀な成績を残していた彼女が選んだ、とてもクレバーな決断とは??
結婚後のキャリアを考え、子供ができた時にはパート勤務でも働ける薬剤師への道を選んだようです。
働く薬剤師主婦の声を記事にしました。
是非、最後までご覧ください。
ニックネーム
あーちゃん
プロフィール
私立大学 薬学部 卒
外資系製薬会社 MR(2008年 4月 ~ 2013年 3月)
現在は薬剤師としてパート(週4日、フルタイム勤務)
趣味
旅行、料理、食器集め
MRとしての所属機関・主な担当地域・施設
期間 2008年 4月 ~ 2013年 3月 約5年
担当地域
徳島県(開業医、中小病院)
岡山県(基幹病院)
MR時代に思い出に残る実績や経験は??
新人時代、最初に任された400床の病院で、ARBシェアを3番手から2番手に引き上げました。
結果がでたのは一年半後。
最初は相手にされなかったDrも、応援してくださるようになり、その病院へ行くことが癒しとなるほど居心地が良くなっていました。
小さな努力を継続することで、大きな成果につながると実感できた経験です。
実績においては、その年のインセンティブで海外旅行に行けたり、支店表彰を受けたりしました。
在籍中の5年間、ざまざまなインセンティブを頂き、それが仕事のモチベーションの一つにもなっていました。
また、多くの交友関係が築けたことは私にとって大きな財産になっています。
MR時代にお世話になったDrはいますか??
徳島から転勤が決まり、新しい土地に引っ越した時に、先生から箱一杯のすだちが送られてきました。
新しい得意先で挨拶の時に配ったら、印象にも残るし会話のきっかけにもなるだろうとのことでした。
新しい土地での活躍を応援して下さる先生の気持ちがとても嬉しかったです。
担当当初は、1日に200人の患者さんを診ているDrにも関わらず、私の会社は関係性がゼロでした。
ファーストコンタクトをとり、関係構築していくには想像以上に苦労をしました。
担当後、時間はかかりましたが、目に見えて実績がアップしました。
退職した今でも、近況報告などの連絡を取り続けていることは、当初からは考えられないことです。
Point
1日に200人の患者を診るDr!!
地域で確実に信頼されている証拠です。
確実に忙しい日々をDrも過ごされているでしょう。
そんなDrにMRとしてお役に立つためには・・
それはDrの診療ニーズに合った情報をリアルタイムに
届けれるMRなのでしょう。
薬剤師への転職を決めたきっかけについて教えてください
結婚後、子供が出来る前に一度薬剤師の経験を積んでおきたかったことが一番の理由です。
薬剤師経験なしでは、これからの時代、勤務先を探すのが大変になってくるのではないか?と不安がありました。
子供ができてからは、パートで働きたい気持ちがありました。フルタイムで働ける間に、一度経験をしておきたいという気持ちが大きくなり、薬剤師に転職することを決めました。
重要
薬局薬剤師の求人も少しずつは状況がかわってきています。
特にパート勤務の薬剤師の場合、即戦力として採用を求める薬局も増えています。
これからの時代、戦力にならない薬剤師は転職も厳しくなるようです。
MRでの経験が薬剤師として活かされたことについて教えてください
職場のメンバーや患者さんとのコミュニケーションはもちろんですが、在宅業務も参加させて頂いているので、施設の看護師さんやケアマネさんとのコミュニケーションでも以前の経験が活かされていると思います。
Point
かかりつけ薬剤師が求められる今、どの薬局もコミュニケーション能力の高い薬剤師を求めています。
特にその能力が活かされるのが在宅業務!!
コミュニケーション力は確実に必要とされる能力だと思います。
転職後、薬剤師になり苦労したことがあれば教えてください
知識面です。
MR時代に担当していた製品以外の領域に関して、圧倒的な知識不足を感じました。
また、以前は数字での評価がモチベーションになっていたところもありました。薬剤師になり、患者さんとの直接の関わりでやりがいを感じることは多いですが、以前のような目に見える評価がないことが、最初少し戸惑いと物足りなさを感じたこともあります。
重要
薬剤師の評価システムにも企業にとって基準が必要です。
一番不幸なのが、日々頑張っている薬剤師が評価されないこと・・・
薬剤師の質を上げることは、評価体制の段階から重要な要素です。
最後に、結婚をして仕事と家庭の両立はどのように工夫されていますか?
フルタイムとはいえ、パートで働いているので18時にはきちんと帰宅できることはとてもありがたいです。
家事との両立を考えると、転職してよかったなと思います。
もしも、正社員として働いていたら、違った意見になるのかもしれません。
【編集後記】
結婚後のワークライフバランスを考えての薬剤師への転職した『あーちゃん』さんです。
お話しを聞くととても魅力的で、MR時代の実績も納得の方でした!!
薬剤師として現場の業務に慣れてきたようで
もうひとつ新しいステップを踏み出したい!!という気持ちが湧いてきているそうです。
最近では『フリーランス』の薬剤師の方も増えてきていると聞きます。
ご自身の経験・能力を高めて
それを評価してくれる企業(薬局)に勤める!!
『MRファーマシスト』を1つの自分ブランドとして
活用いただきたいと思います。
今後の活躍をますます期待します!!
MRファーマシスト 加納
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