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日本人が知らないノーベル経済学賞 世界は行動ファイナンスの時代に

リベラルアーツ

日本人が知らない今年のノーベル経済学賞

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2017年のノーベル賞、あなたはご存知ですか?

 

日本で話題をさらったのは、
日系イギリス人のガズオ・イシグロさんのノーベル文学賞でしょうか。

非核を訴える朝日新聞では
ノーベル平和賞で非核団体が受賞した翌日の紙面は、
4~5ページにわたって大々的に報道していましたね。

そして、日本人受賞者の多い化学賞・医学物理学賞も
ここ最近NHKは毎年話題にしています。

 

一方で、ノーベル経済学賞というのは、ほとんど話題にされません。

どころか、専門誌である日経新聞でも受賞翌日報道をせず、
2日タイムラグがあった後、小さな紙面に載ったくらいです。

そこで今回は、日本人がほとんど知らないであろう

2017年ノーベル経済学賞のお話をしようと思います。

2017年ノーベル経済学賞の受賞者はこの方

01引用:日経ビジネス

米国シカゴ大学のリチャード・セイラー氏でした。

ご存知でしょうか?

受賞理由はコレです。

 

「【行動経済学】の発展に貢献したこと」

 

そうです。

私がコラム初回で申し上げた
行動経済学(行動ファイナンスともいいます)は、

【新連載】今の時代はファイナンシャルリテラシーが必須 マネーを知ることは教養の一つ
世界が認めるくらい
今最もホットな研究分野の一つなのです。

投資大国アメリカでは
この行動経済学を前提とした
投資哲学が確立されており

私も微力ながら、このコラムを通して

「日本の投資スタイルも、世界標準に沿ったものになって欲しい」

と考えています。

そこで次回以降、この行動経済学と投資について、
5回シリーズでまずはその概要をお伝えしようと思います。

1回目
投資というものは、あなたの身近に既に存在することをお話しします

2回目
「人間は経済的に合理的でない判断をする」理由を解き明かします。

3回目
【公共財ゲーム】というゲームを用いて、行動経済学の考え方をお伝えします。

4回目
なぜ、日本人が投資をしたがらないかを【後悔回避】などで考える前編です。

5回目は
2002年にノーベル経済学賞を受賞した【プロスペクト理論】を用いた後編です。

 

このシリーズ5回を読むだけで

なんと!!

行動経済学の大枠の理解
投資に対する心構え

この2つのマインドが手に入ります!!

どうですか?
ワクワクしませんか?
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どうぞお楽しみに!

ここからはもっと知りたい!!
という勉強熱心な方だけの時間です。

↓↓↓↓↓

セイラー氏のどこがすごいのか?

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続いてお読みいただきありがとうございます。

それでは、せっかくですので
このセイラー氏の何がそんなにスゴイのかをご紹介しましょう。

セイラー氏は、論文でいくつもの行動ファイナンスの概念を作り上げました。

その一つで、受賞理由の最大のポイントが

 

【ナッジ(nudge)】に基づく

【リバタリアン・パターナリズム(Libertarian Paternalism)】

 

という介入思想を提案し、様々な政策の実践の場に定着させたこと」
(2017年10月18日日経新聞より要約)

 

です。

です。

です。

です。

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なんのことやら
サッパリわかりませんね(笑)

ナッジ、リバタリアン、パターナリズムを説明しますと・・・

ナッジ、というのは
英語が分かる方にはご存知の通り、

「ヒジでつっつく」

という意味です。

つまり

「ちょっとちょっと、こっちだよ~」
と誘導しているってことですね。

そして
リバタリアンとは

個人・自由主義者
(「自分がしたいと思うことをして、望ましくない取り決めを拒否したいのなら、オプト・アウト(拒絶の選択)をする自由を与えるべきであるという考え」)

パターナリズムとは

干渉・規制主義という意味です。
(「人々が長生きし、より健康で、より良い暮らしをするために、政策が人々の行動に影響を与えようとするのは当然という考え」)

でも、これってちょっと不思議なネーミングです。

だって、

「『自由主義者の干渉主義』って一体どっちやねん!」

て感じではないですか?

これは、つまり

「個人が自由に選んだように見せかけて、実は政府の思惑にはまっている」

ということなのです。

この考えのもとセイラーはどのような政策を実行したのか?

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セイラー氏が発表した
2008年の公共政策の一例を見れば
具体的に想像できると思います。

米国モンタナ州で

「モンタナ大学の大部分(81%)が酒を飲む回数は週4回以下です。」

「モンタナの10代の青少年の大部分(70%)はタバコを吸いません。」

と広告したところ
飲酒や喫煙が大幅に減少したのです。
(『行動経済学』大垣昌夫・田中沙織著より)

 

法律やルールでガッチガチに規制することは
反発を招くことも多いものです。

しかし、あえて規制せず、

「ほとんどの皆はやめているけれど、あなたはどうする?」

みたいな提示(ナッジ)をすることで、

本人自らの意思の選択で政策通りの経済効果を得ることが出来る、

という考え方なのです。

この考え方、マーケティングに通じるところが
あるように思いませんか?

「消費者にとって、よりよい商品を、自ら選んでもらうようにするために宣伝方法に工夫を凝らす」

という、マーケティングの手法と
似ているように私は感じました。

この様に
行動ファイナンスを学ぶことは
あなたのビジネスにおいても
きっと役に立つことがあると思います。

このコラムがそのきっかけになれば幸いです。

今回ご紹介した本を紹介しておきますね
アマゾンリンクに飛びます♪

行動経済学の逆襲 (早川書房)

リチャード・セイラー

遠藤真美 訳

早川書房

本を読んでいただくとこれからの連載もより楽しく学びが深まると思います。
それでは次回もお楽しみにしてください♪

1話:【新連載】今の時代はファイナンシャルリテラシーが必須 マネーを知ることは教養の一つ
2話:いよいよ始まる「つみたてNISA」 金融庁の「絶対に損させたくない!」意気込みがすごすぎる


おまけ
コラムを読んだ加納のコボレ話11242787_912972568789243_8858957253674172050_o

トゥゥース!加納です。

いかがですか?
行動経済学。

少しでも興味持つことできましたか?

この手の話はどうしても
言葉が難しくて
入口でつまづくことが多いですよね。

私も話を聞いても初めは
チンプンカンプンでした・・・

ただ
私はマーケティングが好きで日々勉強してるのですが
EMIKOさんが言うように
行動心理学にも似た概念だと思います。

これから一緒に学んでいきましょうね。

仲間が増えたら
MRファーマシスト投資倶楽部も
いつか誕生するかもしれません笑

加納は何でもするな~と思いますか?
正解です笑

性格的には
石橋をたたくタイプなはず?なのですが・・・

 

投稿者について

マネーリテラシーアドバイザー・薬剤師EMIKO
薬剤師。薬局・病院などを勤務後、現在、子育て中のアラフォー主婦。2005年、中村芳子『20代の今、やっておくべきお金のこと』を読み、ファイナンシャルの世界に入門。2014年より米国ETFを中心とした海外投資で運用中。損得に一喜一憂しない「行動ファイナンスを前提としたインデックス海外投資」を提案する。趣味は古今東西の19世紀末~20世紀初頭の文化・様式・芸術の研究。新聞の文芸欄掲載多数。

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